足首の捻挫
普段からスポーツをされている方はもちろん、していない方でも思わぬ段差につまずくなどして、足首をくじいてしまった経験があるのではないでしょうか?
足首の関節は数多くの靭帯で補強されて安定性を保っています。そこに捻るなどの大きな力が加わり、靭帯が伸ばされたり断裂したりしたものを一般的に「捻挫」と呼んでいます。
今回は「捻挫」をテーマに、その分類や当院での施術、リハビリの方法などについて紹介していきます!
★捻挫の分類
足首の関節は、下の写真のように脛骨と腓骨という2本の長い骨の下に距骨というブロック状の骨がはまり込むような形をしています。
捻挫はケガををした際に、この関節がどの方向に捻られたかによって大きく2つに分類することができます。
①内がえし捻挫 … 足首を内側に捻って捻挫したもの。ジャンプの着地や方向転換の際などに生じやすい。捻挫の大半を占める。
②外がえし捻挫 … 足首を外側に捻って捻挫したもの。芝生の上で行われるコンタクトスポーツ等で発生することがある。
捻挫をしてしまったきっかけは、リハビリの計画を立てる上でも大切な情報になります。接骨院を受診される際には、覚えている範囲でできるだけ詳しく伝えるようにしましょう。
★損傷しやすい靭帯
捻挫は大きく2つに分類ができるということをお伝えしましたが、内がえし捻挫と外がえし捻挫では損傷しやすい靭帯も異なります。
まずは、足首を補強している靭帯にはどんなものがあるかご紹介いたします。
次に、これらの靭帯のうち捻挫のきっかけ別に損傷しやすいものを挙げていきます。
①内がえし捻挫 … 前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯、二分靭帯 (特に前距腓靭帯)
②外がえし捻挫 … 三角靭帯、脛腓靭帯
※少し専門的な用語を使って説明すると、内がえし捻挫は足関節の回外(底屈+内転+内返し)で発生し、外がえし捻挫は回内(背屈+外転+外返し)で発生するものとされています。
これらは足首に捻りの力が加わることによって、靭帯のつないでいる骨同士が引き離され、その結果靭帯が引き伸ばされて損傷するとされています。
また、靭帯を損傷するだけでなく同時に骨折を起こすこともあるため、靭帯部分の痛みだけでなく骨の部分に響くような痛みがないかなども併せて確認する必要があります。
骨折があるかどうかの見分けはご自身ではなかなか難しいため、痛みが強い場合は医療機関を受診することをおすすめします。当院では骨折が疑われる場合には、整形外科への紹介状を作成することも可能です。
★当院での施術
当院では、捻挫の患者様に対して主に電気療法、徒手療法、リハビリ指導という流れで施術を行なっています。
1⃣電気療法:
痛みを緩和したり腫れを抑えたりすることが得意な低周波治療器や、自己治癒力を高めることを得意とする超音波治療器を使用しています。
2⃣徒手療法:
腫れを流す、硬くなってしまった筋肉を緩める、関節の動きをスムーズにする、などまずは痛みを感じにくくするための施術を行います。また、施術をしながら筋力や柔軟性も確認することで、ケガをしてしまった原因を探り、再発予防に向けてのプログラムを立てていきます。必要に応じて固定具の作成やテーピング固定、松葉杖の貸し出しも行っています。
3⃣リハビリ指導:
当院では施術の後に、痛みの軽減や再発予防のために、ご自宅でも取り組んでいただきやすい簡単なエクササイズやストレッチをお伝えします。
捻挫は、治りきらないうちに再び捻ると慢性的に捻りやすい状態になってしまうため、根気よくリハビリに取り組みましょう!
★捻挫のリハビリ
当院では、患者様の生活環境や治療後の目標に合わせて、捻挫のリハビリを行ないます。
特にスポーツ復帰を目標にリハビリを行なう場合は、①関節の可動性の向上や②バランス能力の向上が大切です。
では実際にどのようなリハビリメニューがあるのか、ここでは2つご紹介いたします!
①関節の可動性
先ほどご紹介した足首の関節において、距骨の”はまり方”が悪くなると関節がスムーズに動かせなくなってしまい、捻挫を繰り返す要因ともなりかねません。そのため距骨の”はまり方”の改善を目指すこちらのエクササイズがおすすめです。
やり方☝両手で距骨を後方に押し込みながら足首を反らし、ゆっくりと元に戻します。これを10回ほど繰り返しましょう。
②バランス能力
ジャンプの着地や切り返しで捻挫をしてしまった場合は、バランス能力を向上させることで再発予防に効果が期待できます。まずは初歩的なバランスキープのメニューから始め、段階的にレベルを上げていきましょう。
やり方☝ハーフポールに片足で乗り20秒間バランスを取ります。この時に足首だけでバランスを保とうとせず、お尻の筋肉や腹筋にも力を入れて体がまっすぐにキープできるよう意識しましょう。
まとめ
足首の捻挫は比較的発生しやすいケガの一つであり、放っておいても治るだろうとケガをしたまま放置される方も少なくありません。
ですが、単に捻挫といってもそのケガの状態は様々で、固定や治療をしないとうまく治らず痛みや足首のグラグラ感が残ってしまうこともあります。
当院では実際に患者様のケガの状態をみて、どのような施術やリハビリが適切かをその都度判断しながら進めていくため、捻挫でお困りの際はぜひ一度施術経験が豊富な当院にお越しください!
スタッフ一同、皆さまのご来院をお待ちしております。
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【やぎ鍼灸接骨院 志木院】
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