上腕二頭筋(二の腕の筋肉)について
上腕二頭筋とは、いわゆる力こぶをつくる筋肉です!
今回はそんな上腕二頭筋について、解剖から起こりやすいケガ、ストレッチの方法まで詳しく解説いていきます☝
★解剖
まずは解剖学的な内容を確認しておきましょう!
上腕二頭筋は、腕の外側を走行する長頭と内側を走行する短頭の2種類に分かれています。
起始/停止:上腕二頭筋長頭・・・起始:関節上結節 停止:橈骨粗面
上腕二頭筋短頭・・・起始:烏口突起 停止:橈骨粗面
作用:肘関節屈曲、前腕回外、肩関節伸展
支配神経:筋皮神経
★上腕二頭筋のケガ
上腕二頭筋のケガは大きく分けて3種類あります。
力仕事をされている方や、40歳以降の方に起こりやすいとされる上腕二頭筋のケガを見ていきましょう!
上腕二頭筋長頭腱断裂・・・加齢により擦り切れたり、筋肉が急激に収縮した際に耐えきれず切れたりした状態。
特に、40歳以降の方では結節間溝部で擦り切れての断裂が多く、若年重労働者の方では筋腱移行部(力こぶの中心から少し上のあたり)での断裂が多いとされています。
上腕二頭筋長頭腱炎・・・オーバーユースなどにより腱が骨と擦れることで炎症を起こした状態。
腕を動かした際に、結節間溝と呼ばれる肩関節の前面部分に痛みを訴える。スポーツ動作の繰り返しで発症することもある。
上腕二頭筋長頭腱脱臼・・・上腕横靭帯が断裂した際に、腱が小結節というでっぱりを乗り越えて脱臼を起こした状態。
★症状
1,断裂の場合は断裂音とともに激しい痛みを伴い、腫れと皮下出血が現れる。
2,筋肉中央の膨らんだ部分が肘の方向に移動し、こぶ状に膨隆する。
また、力こぶが小さくなり筋力が低下する。
3,腱炎の場合は結節間溝に圧痛があることが多く、上腕二頭筋に沿って痛みが走る。
★接骨院での検査方法
1、ヤーガソンテスト
肘を90°に曲げた状態で手のひらが下向きになるようにして、抵抗に逆らうように手のひらを上向きに返してもらう。
結節間溝部に痛みが出た場合に陽性とする。
2、スピードテスト
肩を45°曲げた状態で肘を伸ばして手のひらを上に向けてもらい、抵抗に逆らうようにしてさらに肩を曲げてもらう。
結節間溝部に痛みが出た場合に陽性とする。
※これらのテストは完全断裂の場合には陽性となりませんが、力の入りにくさがある場合は断裂している可能性を疑います!
★接骨院での治療
急性期はアイシングをして、三角巾固定をすることで安静を保ちます。
当院では超音波治療や低周波治療も可能で、最近では軟部組織損傷にも効果があると言われているLIPUSという治療器もございます。
また固定期間中は周囲に徒手療法を行い、痛みが落ち着いてきたら可動域訓練や筋力強化を行います!
さらに回復期には再発予防やセルフケアとして、上腕二頭筋のストレッチも一緒に練習しましょう!
★再発予防
最後に簡単に実施できて再発予防にもなる上腕二頭筋のストレッチ方法をお伝えします。
「毎日30秒やる!」をぜひ習慣化してみてください!
☝ストレッチ方法
①下の写真のように、腕を後ろに伸ばして手のひらを内に返した状態で壁を押す。

②腕と反対方向に首を傾ける。

★まとめ
上腕二頭筋のケガは、腱の加齢的変化により40歳以上になると発生頻度が高くなります。
またスポーツ動作の繰り返しでも発生するため、肩の前面に痛みを感じた際は早めに接骨院や整形外科を受診しましょう!
やぎ鍼灸接骨院志木院でも治療が可能ですので、安心してご来院くださいね。
今日もスタッフ一同皆様のご来院をお待ちしております♪
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